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ロシアン・スナイパーのFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

ロシアン・スナイパー(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


『ロシアンスナイパー
  ナチス兵309名を斃した
     史上最高の女狙撃兵』

2015年公開のロシア/ウクライナ映画


1942年
第二次世界大戦下

ソ連軍の女性狙撃手
パヴリチェンコは

アメリカで開催されていた
国際学生会議に出席する

「死の女」の異名とは異なり
美しく、教養のある彼女は

ルーズベルト大統領夫人に
気に入られ
ホワイトハウスへ招かれる


時は遡り

キエフ国立大学在学中に
たまたま参加した射撃で

非凡な才能を認められ
半年間の射撃訓練を受け
狙撃隊に入隊

前線に派遣されるコトとなる



という
実在の人物
リュドミラ・パヴリチェンコの
半生を描いた話


高官将校の父親と
英語教師の母親の元

一人娘として育てられた
リュドミラは

成績優秀、真面目で
負けず嫌い

.
どんなに努力しても
父親から誉められるコトが
無かったというのが

彼女の人生を
決定付けたのだろう

軍人である父親から
唯一認められる方法として
自分も兵士になるコト
だったのではないか

一見、恋愛体質とも見受けられる
戦地での上官に対する感情も

父親に受け入れてもらえない
執着から
引き起こされているように見える


資金集めのために渡米し
異なるカルチャーに触れ

ルーズベルト夫人から
西側的女性論を聞かされた時

彼女の中で
何かが崩れたのではないだろうか


ラストシーンにみせる
リュドミラの
穏やかな表情で

長かった戦いが
終結を迎えたのだと
安堵できる

良き作品



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