ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこその作品情報・感想・評価・動画配信

ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ2015年製作の映画)

In Jackson Heights

上映日:2018年10月20日

製作国:

上映時間:189分

3.9

あらすじ

「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」に投稿された感想・評価

かなり難しいドキュメントだなと感じました。題材もそうだし、映画としてのプロットも。あと長いのに耐えられるかどうかかなぁ?
あの国は発言の国だし、スピーチでの主張をノーカットで見ることができる機会をもらえた。想田監督の観察とは少し違うものがあると思う
ぷん

ぷんの感想・評価

3.0
客観的な背景や結果を知りたいと思うのは自分自身がドキュメンタリー向いていないのかも
声を上げる者の強さがアメリカという感じ

個人的に記憶に残ったのは未亡人の話を聞いていての、お金があればできないことはない、寂しさだって埋められるというような発言
ひかり

ひかりの感想・評価

3.8
市美で鑑賞
政治と非政治の境目とは

BID(経済特区:地権者から徴収した税を用いて、道路整備や景観改良など不動産価値を上げる工事を行う地区)措定に反対する商店街の店主たち、投票用紙は捨ててしまう

メイクザロードに集う移民の人々
多様性は富だ 我々は奪いに来たのではなく血と汗を流しに来たのだ
外国人タクシー運ちゃんのための方角の覚え方

Never Ever Smoke Weed

草だけに草
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.7
【世界ふれあい街歩き ジャクソンハイツ編】
ププープー、ププープー、ププププーププー

いやー清々しい空、色彩豊かな店、ニューヨーク、ジャクソンハイツは活気溢れている。

と《世界ふれあい街歩き》で紹介されそうな美しきニューヨーク、ジャクソンハイツの生き生きとした社会活動をフレデリック・ワイズマンがたっぷり3時間かけてお届けする『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』を観た。

ユダヤ人、コロンビア人、バングラデシュにオランダからの移民と多様な人種がひしめき合い、様々な言語が飛び交う。更にはLGBTQの人たちも集まり活気に溢れたジャクソンハイツの細部にカメラは向けられる。

アメリカ国籍を得るため、アジア系の移民は指導を受ける。

「基本的人権が大事だ、民主主義方面から語ってもよい。まあ《I want to vote.》と言えば確実だね。あっベンガル語で説明しちゃダメよ。」

と審査の練習する様から始まり、飲食店を営むあんちゃんが、

「大企業ってエグいよね?GAPなんか、開店数ヶ月は70%OFFキャンペーンを行うのに、競合する小売店潰したら、割引終えるんだぜ。」

と嘆き、それに対して移民団体が、

「選挙行かんとあかんよ。BIDって知ってる?選挙行かないと自動的にBIDに《賛成》したことになるんだ。ヤバイよ。」

とアドバイスする。

タクシー運転手養成施設では、分かりやすい英語でニューヨークの交通ルールを教え、公民館では様々な人種が共存できる場をどのように維持していくかについて議論される。街では定期的にLGBTQのデモ行進が行われている。

自由とは権利を主張し勝ち取るもの。しかし、そこには議論が必要で、対立する理論を如何に折衷していくかが重要だ。

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』や『インディアナ州、モンロヴィア』と比べると、多様性の映画な割にエピソードに多様性がない問題を抱えていて、正直90分くらいでよかった気もするが、目の保養に良し、心の保養にも良しな作品でした。
miyagi

miyagiの感想・評価

3.7
人種の坩堝。
いまこの作品に登場してる人たちはどれぐらいの人がコロナでやられてしまったのだろうか。
生活に窮し政治に不満をもつのは、なにも有事の際だけではない。
頑張って自分たちの居場所を、守ろう、もしくは守れた先にいまどんな地獄が待ち構えているのか。そんな風に見るとどのシーンもいたたまれなくなってしまった。老人が多いのも特徴的。
「政治家は選挙の時しか顔を見せない。我々のリーダーとなる政治家が必要なんだ」
集う場所さえ奪われてしまっては、人間は無力だと言わざるを得ない。
とはいえ、ワイズマンがゲイたちが踊り狂うクラブにいたのかと想像すると胸熱ではある。
skitties

skittiesの感想・評価

4.2
多様さで溢れかえる雑多な街、ジャクソンハイツで暮らす人々のディープな日常に触れることができる。
旅行に来てるかのよう。街を歩いてる気分に浸れる。長いけど飽きない!
ナレーションやBGMを全く入れないことにより、リアルさが際立ってる。
1つ1つのシーンの尺がちょうどいい。
フレデリック・ワイズマン監督の作品を観るのは初めて。覚悟はしていたものの、長い。休憩なしに3時間10分もある記録的な映画を観るのはさすがにつらかった。つらかったのは事実だけど、それでもそれなりの集中力をもって最後まで観ることができたのは、映画の映し出す世界に引き込まれ、その中に登場する人びとの語りに耳を傾けたいと思わせるような何かがあったからだろうと思う。それでもやっぱり長いんだけど。

人種、言語、職業、身分、立場、性的嗜好など、多様性がジャクソンハイツの特徴であるが、その多様性がBID(経済発展特区)によって失われようとしている。そんな中、ジャクソンハイツの住人やそれを支援する人びと、団体、政治家などが立ち上がり、抵抗し、必死にもがいている姿が映し出されている。

大阪の梅田にほど近い中津でコミュニティスペースを運営する者として、またそこでの活動とこの映画で取り上げられているテーマが大きく重なっていたことからなおさら、映画の中に引き込まれ、自らの活動をふり返り、いろいろと考えさせられる映画だった。

2019年11月4日(月・祝)にシネ・ヌーヴォで鑑賞。
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