多用されるガラス越しのショットで表される本音と建前。詩と文学で取り繕う愛欲と嫉妬。つまり「ヤリたい!」をいかに知的に言い換えるかのバカバカしいまでの考察。「イタリア旅行」とかゴダールとか欧州人は古典…
>>続きを読む○次のシーン(展開)が予想できない緊張感。
○羊飼い、美術館、半裸の彼女、車中の2人……など。思いもよらぬ場面転換(サイドチェンジ)にたびたび興奮する。
→レベルの高いサッカーの試合を見ているよう。…
個人的にはどうでもいい内容だったが、ガラス越しの人間の絵的な美しさへのフェティッシュな執着が発揮されてたのが好感が持てた。もっと内容は限りなく無くて良いので、ただその美しさだけにさらにフォーカスした…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
『ミューズアカデミー』鑑賞。バルセロナ大学の文献学部で教えられるピント教授の考えるミューズの存在。ピント教授は、愛こそ最も高貴な情熱であると語り、その最も重要な要素が「音楽(music)」と「詩歌の…
>>続きを読む2017/01/09
@東京都写真美術館。会話や議論の内容は高度に知的だが、大学教授を中心として、彼の気を惹こうとする女子学生たちに教授夫人まで巻き込んだ嫉妬と牽制のせめぎ合いと、助平心がダダ漏れ…
インテリ爺さんの言辞を弄した言い逃れに笑いが止まらない。だが気付けば彼自身のミューズ探しは結果を出しており悔しい(モテすぎだろ)。
ガラスの外側からの視線は彼彼女らと観客を隔て、遂にはその会話も遮断…
前半の高尚かつアカデミックな恋愛談義が全て詭弁と化していく後半の怒涛のもはやコメディとすら呼びたくなるフィクション部分は、果たしてどのような意図のもと造られたものなのか…。「疑問の種を植えただけだ!…
>>続きを読む【詭弁コメディ】
本作は正直難解であった。
バルセロナ大学の「神曲」講義をドキュメンタリーとフィクションを合わせて描いたものなのだが、講義がブンブンの通う法政とは比べものにならないぐらい高度で論点す…
©Los Films de Orfeo