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ハッピーエンドのyokoのレビュー・感想・評価

ハッピーエンド(2017年製作の映画)
4.5
タイトルのハッピーエンドの意味は皮肉やハネケの嫌がらせwではなくエヴがラストで初めて人と本音で向き合ったという文字通りの意味。心配してるふりをして駆け寄る人間より遥かにおじんの意図を汲み取っているから。「お前も自殺しようとしたし、俺も妻をそうしたし、(これからすることわかるよな。)」という2人の会話が前段にある。だから本音のコミュニケーションが成立したというハッピーエンド。

建設現場の仕事は、現場と同じように人間関係の構築と破壊をかけている。しかしいわゆる建設のシーンはなく崩壊のシーンしかないw

赤ちゃんがハムスターと同じ画角で撮影されている恐怖
ファニーゲームが始まらなくて良かったw

おじんと黒人達の聞こえない会話はおそらく自殺幇助の依頼だろう。ただ顔見知りの白人に邪魔された感じ。それか黒人にいじめられてると勘違いした正義マン的な人かな。彼らが結婚式に闖入してきたので、顔合わせて以前の接触がバレまた自殺を止められるのを恐れたのでエヴを連れ立った。

実父でも表情を読みづらい彼女、実はI love japanというシャツを着ているのだwこいつ何考えてるかわからないの記号としてのjapanだろう。これがI loveフランスシャツやイタリアシャツじゃだめなのよ。ロシアとかじゃトゥーマッチ。(他の人の感想で知ったが日本の事件がモデルなのね)

というのを考えると13歳にしては若いと思ったのだがキレる14歳一歩手前に年齢を無理矢理調整したからでは?とも考えてしまう。

ジャケットが素晴らしい。ぱっと見家族団欒の写真だがお呼びでない珍客への視線。このいたたまれなさ気持ちいいw
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