相変わらず、スッと内容が頭に入ってこない
憎たらしさ全開のハネケ映画。
普通に観れば「どこがハッピーエンドなんじゃい」って感じなんだけど、
誰にとって、どんな結末がハッピーエンドに値するのかは本人にしかわからない。
誰も自分の願いを叶えてくれないジョルジュにとって、
同じように死に囚われたエヴが家族に加わったことは
きっとハッピーなことなんだろうなと思った。
失敗に終わったけど、きっとこれからも
エヴはジョルジュの理解者になってくれると思う。
それはそれでハッピー。
アンヌとピエールはどうだろう。。。
アンヌはある意味幸せになれたけど前途多難だし、
ピエールはお先真っ暗っぽいし。
トマはただのヘンタイ野郎ということしかわからなかった。
いちばん不穏な空気をまとっていたのはアナイスだったけど
彼女なら、臭いものには蓋をしつつ、うまくやっていける気がした。
長回しのロングカットやロングショットなどが非常に多く、
ハネケ!って感じの内容には満足。
音楽がなくても映画は十分、成立するものだと
あらためて感心した。