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ハッピーエンドのrayconteのレビュー・感想・評価

ハッピーエンド(2017年製作の映画)
5.0
ハネケの映画は難解だろうか?
僕は決してそう思わない。
ハネケの映画は、「反応」を映すものだ。起きた事件ではなく、事件に対した人間の反応を描いており、難解どころか極めて原始的で動物的な作家だと言える。
娯楽映画が付加要素としてしか扱わない「反応」という人間のもっともエモーショナルな事象を、ハネケの映画は捉えているのだ。
それは、社会動物である前にひとりの人間だという、賛歌に思える。
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