掴み取れ、アタシの計画する"理想の家族"というハッピーエンド
「ハッピーエンドを目指して行こうぜ？」とする家族の形を凝視するハネッ毛のなま暖かい眼差し
ミヒャエル・ハネケ節炸裂という、なんとも皮肉と痰が絡んだかのようなタイトル、とってもいいと思います★（ﾆｯｺﾘ
『愛、アムール』の主題を根強く絡ませて、その焦点を上級富豪国民にあてていつつも『いち（現代）家族』という『普遍性』を揶揄したなんとも穏やかな「ファミリー映画」です。
いいですよね、SNS（スマホ）の録画をオープニングから不穏な空気で取り入れて、ドキュメンタリーか"監視"カメラの映像と疑わせるかの"定点"映像がなんとも"リアリティ"を抱かさせます。
そして、"貧富格差"、"人種差別"、"家族間の距離感"とそれをシニカルに捉えて、隙間なく「悪意」を滲ませるハネケ節がなんとも心地いい。
でも勘違いしてはいけないのが、会社経営の上流家族を描いていて、私たちの生活とは距離のある"他人事"と思われがちでしょうが、描いているのは本ッ当に今の「家族間の普遍性」です。
その家族ともろくに繋がれない惰民が他者と熱心に繋がろうとするなや！と一喝を入れている熱い愛情のこもったメッセージなのでしょう！（たぶん）
ま、映像がちっとも面白くないゆえの評価なんですけどね★
