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ひつじ村の兄弟のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

ひつじ村の兄弟(2015年製作の映画)
3.9
兎にも角にも不思議な物語だった。
畜産業の現実を描いた間違いなく現代ドラマなのに、その空気はどこか牧歌的テイストにあふれていた。
兄弟断絶の始まりが羊ならば、その修復も羊。
ちょっと呆気にとられたラストシーンまで羊。
牧歌的よりもえらい寓話的な・・・・と考えてたら思いついた。―――キリスト教の教え、ヨハネ云々で羊を扱った一文の存在。

ヨーロッパの辺境、保守的な地域故に人々は信仰篤く、教義に従順。
だからこその設定・・・・人の営み、繋がり、日々の暮らしと感謝。自然への畏怖畏敬。
そう考えると理解できる終盤の宗教的展開。
そこまで狙ったかどうか知らんけど、何だか凄い荘厳なドラマね。
ブラックユーモアも満載だけど、それすらも深い深い意味が有る気が・・・・・しないんだメェー。
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