最後は、心臓が止まってしまいそうなほど凍てついた吹雪の中で、温かい愛で胸がいっぱいになって心臓が震えた。今年観た映画の中で結構上位かもしれない。何故かとても好きになってしまった。今一番生きたい国、アイスランドが舞台というのがやっぱり大きいのかもしれないけれど。静かな音楽に、大自然の静かな生活。その中で情熱を持って生きる人々。羊たちの歩く姿にも心が癒された。雪国の冬は生きるのが大変ではあるけれど、自分はやっぱり北の大地が好きだなあと最近改めて思う。寒いからこそ実感する暖かみもあるのです。冬の夜の、家々の窓から漏れる温かい灯りがとっても好き。それから、物音一つしない静まり返った夜の空気や、どこまでも続く白銀の景色。二十年以上雪のある冬を経験してもなお、毎年初雪の降った日は無性に心が躍るのです。そんな、北国好きのわたしにはピッタリの映画でした。
最後、その後どうなったのかは想像に任せる系の作品ですね。それもまた、この空気感に合った終わり方な気もします。
