Risa

ビースト・オブ・ノー・ネーションのRisaのレビュー・感想・評価

3.5
映像:⭐️⭐️⭐️⭐️
音楽:⭐️⭐️⭐️
ストーリー:⭐️⭐️⭐️⭐️
泣ける:⭐️
笑える:
怖い:⭐️⭐️
ためになる:⭐️

小さな子たちが自分の身体よりも大きな武器を持っている姿、さらにはその武器で人を殺している様子をみると、やるせない気持ちになると同時に、なぜ彼らは少年兵になったんだろう?という疑問が湧いてくる…

実際には様々なケースがあると思うけど、
この映画の主人公アグーの場合は、軍隊から逃げ回っていた時に反政府軍の指揮官に見つかり、少年兵になるよう強制される。そして、その指揮官の命令通りに人殺しをしたり、仲間の死や飢えなどといった戦争の厳しさを経験することを通じて、アグーはまさに少年兵になっていく…

この映画は、さらにその先も描いています!つまり、アグーが少年兵から普通の少年に戻ろうとする過程です。

身をもって戦争の怖さや厳しさを体感した経験、そして少年兵として人を殺した記憶と経験から、元の普通の少年には戻れないと感じている。
一方で、家族のことや昔の生活を思い出し、元の普通の少年に戻りたいとも思っている。

この過程が描かれる時間は、2時間のうち15分程度と短いのですが、ここもとても心にドシンと来る部分でした😶

ちなみに、ちょうど中盤あたり、1分間だけ赤色を際立たせているシーンがあります。反政府軍が村を奇襲攻撃をするシーンなのですが、ここだけをなぜそういう映像効果にしたのかいまいち分かっていません😂
アグーの心の中で何かが変わってしまった瞬間はそのように表現しているのであれば、もっと前に出てくる丸腰の男を斧で殺すシーンでも同様の演出をしそうだし、
アグーが自分が住んでいた村を思い出しているのであれば、赤色メインではなくてモノクロにしそうだし。
ちょっとその辺の知識がなくてよく分からなかった…
気になる…
Risa

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