けんくり

ビースト・オブ・ノー・ネーションのけんくりのレビュー・感想・評価

4.0

帰るべき国家をなくした野獣たち。
途中から彼らが何のために戦っているのかわからなくなる。

泥だらけで血生臭くて狂っている戦場。自分の不幸なんてちっぽけなことに思えるほどの地獄描写。

生きるために殺すことを叩き込まれた少年兵たちだが、戦いしか教えられていない彼らにとって、「平和」が幸福となるのだろうか。

残虐だがカリスマ性があり、かつ無常観を漂わせる指揮官を演じたイドリス・エルバが本当に素晴らしい。