調べれば調べるだけ、本作はリアリティの塊だってことを知る。兵士にさせられる。人であることを捨てさせられる。無邪気に笑うこが、前半と後半で全く違う、世界のどこがで起きているお話の一つ。
同じ時代にいて、同じようなことで、遊んで、たくさん笑っているはずなのに、どうしてこんなにも違うことになっちゃうのかなって(彼らが経済的に貧しいとか、僕等が贅沢だとかそんな話ではなくて)。幸せの価値観だって人と違うのは分かっているのに、自分達が恥ずかしくなるのはどうしてなんでしょうね(偽善者なのかな)。
中にいることと、外で眺めていることは絶対的に違う。外で眺めているだけの自分は何もできないし、理解してあげることもできない。同情する権利もない。ただこのような現実が、世界のどこがであるってことを、思い出せるようにしたいなって思えるラストでした。
主人公役の男の子は、物売りをしていた子供だったそうです。それってのも、すごく救われるなって。
サッカーは世界の共通言語の一つ。