マサラチャイ

ビースト・オブ・ノー・ネーションのマサラチャイのレビュー・感想・評価

4.0
久々に心にズシンと響く映画を見た。ごく普通の生活をしていた子供が、内戦に参加させられ、人の心を失ってしまう。無抵抗の村人を虐殺、レイプし、そこらじゅう血まみれ。仲間の死体がごろごろ転がる。葉っぱを吸って気を紛らわせるものの、非常な現実に耐えきれず心を壊してしまう。戦争は人を獣に変えてしまう。上官に命令されれば、女子供でも殺さなきゃならない。司令官は自分は父親代わりだって言っていたけど、主人公に対する愛があったとはどうしても考えられない。心の慰めが必要だっただけだろう。こんなに出来の良い作品がNetfrixオリジナルだとは。多くの人に見てもらいたい作品。