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パリのナジャのsonozyのレビュー・感想・評価

パリのナジャ(1964年製作の映画)
3.5
アメリカに帰化したユーゴスラビア人の女子大生ナジャが、彼女のナレーションでパリでの生活を語る、エリック・ロメールのミニドキュメンタリー。撮影監督はネストール・アルメンドロス。モノクロ。

国際大学都市(パリ14区の学生寮群)のドイツ館に滞在中のナジャは、ストライプのカットソーとホワイトのパンツとスニーカーで敷地内を走り出す。

芝生、公園、テニスコート、陸上トラック、図書館などや、コンサート、映画、演劇何でも揃っていて快適すぎる環境と紹介。

プルーストに関する論文に取り組んでいるナジャは地下鉄で5分のカルチェラタンのソルボンヌ大学に通う。
いくらでも立ち読みOKな書店、ただそこにいて街行く人をウォッチするカフェ。
カフェ・ド・フロールの多様な客層。

モンパルナスやサンジェルマン・デ・プレ。
カフェでの、年配の画家や作家たちとの交流。
彼らに紹介された現代美術を見たり。
ビュット・ショーモン公園を流れる人工の川で裸足になってみたり。

労働者の街ベルヴィル。パン屋で立ち食い。
いつも同じベンチでゴミ箱から拾った新聞を読んでるおばちゃん。
カウンターでワインを飲むと隣で飲んでるオッサンが肝臓に悪いからやめろと話しかけ、妻も子供もいるから家に遊びに来ないかと誘ったり(アヤシイ 笑)。

パリが、ナジャにとっていかに魅力的な街なのかが伝わってきます。

英語や仏語ペラペラ状態で、海外の大学留学しているという自分を過去何度か妄想したことがあるので(笑)、このパリ生活は惹かれますね〜
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