みゆきち

ちえりとチェリーのみゆきちのレビュー・感想・評価

ちえりとチェリー(2015年製作の映画)
3.0
初視聴。クレイアニメ?と思ったらパペットアニメーションだって。

見始めたら、タイトルがちえりとチェリーってかわいい感じだけど思ったより重いぞ…。
お父さんを亡くし心を閉ざしてるちえり。結構妄想癖があるのかな。よい意味では想像力の豊かな子供。そんな彼女は、昔お父さんの法事で見つけたウサギのぬいぐるみをお父さんの代わりのような存在として「チェリー」と名付けていつも一緒にいる。そして、再びお父さんの法事にやってきて…。

はじめは女の子が大事にしてるウサギさんだしチェリーって名前だし勝手な想像でかわいい感じだと思ってたら、しゃべったらしっかり男の人の声で。そして過去の思い出に出てくるお父さんの声と同じだったから、ああ、お父さんの代わりなのか~と思ったんだけど。そう思うとお母さんもいるのに、お父さんにベッタリなのね彼女は。
そして架空のお父さんに守られ、ずっと周りと関わるのを避けて心を閉ざしてたんだなあ。全然お母さんの苦労見てないんだな…お母さんつらいな…。

私が母なせいもあってか、ちえりが可哀想とかかわいいとか感じるより、お母さん辛いなっていうのしか感じなかった。心を閉ざすちえりの成長物語だと思うんだけど、物語に入り込めなくて。
親戚の子供たちもめっちゃ意地悪。どう考えても人が大事にしてる物を「オンボロで汚い」とか言いながら勝手に見せろとか触らんやろ。そして被害者ぶるし。親も注意しないのか~え~…入り込めない…。
あと、法事に来たのに法事に行かないのは、お父さんが亡くなったことを受け入れたくないってことなのか?我が強くて法事に参加しないのはアリなのか?あと、人の家のお留守に勝手にお宅探検してはダメでしょ。

最後のエンドロールにちょいちょいその後が描かれるけど、親犬と子犬引き取られててよかったけど親犬思ったよりでかいな。もっとミニチュアダックスくらいかと思ったが…(チェリーは妄想なんだから、結局物置の倉に運んだのは彼女じゃないのか…?)。あと、またチェリーってつけるんかーい。

生まれつきの心を閉ざしてるのではなく、ショックから心を閉ざしたのなら心を開いたらあんなに変わるのかな?もしかして妄想スゴすぎて心を閉ざしてるわけではないよね?法事に来た時に親戚の子にあんたたちバカで無神経なくせに邪魔すんなとか言うてた(確かに無神経だったが)けど…その性格ゆえ人を見下し勝手に心閉ざしたとかじゃない…よ…ね…?

私あんまり心広くないから、主人公に入り込めずお母さんかわいそうとしか思えなくて楽しめなかった。ごめん。

エンドロール途中のその後のショットに制服のちえりが出てきて、え~?何年たってるその後なのかと思ったけど…このレビュー書くのにあらすじさっき見たら小学6年って書いてるやん…!え?6年?6年であれは…ないわ~…。私もっと小学低学年ぐらいかと思って見てたわ…。
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