KARA

7s セブンスのKARAのレビュー・感想・評価

7s セブンス(2015年製作の映画)
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昔の自分、自分のやりたいことのために辛かったり、苦しかったりしても夢や目標に向かって泥臭く生きていた頃の自分だったら共感して泣いていたかもしれない。いくつかのシーンが当時の自分と重なって見えたから。

でも今の自分はかなり冷めて見てしまっていた。自分のやりたいことをやるために苦しんだり、不甲斐ない気持ちを経験しながら暮らしている登場人物達を見ながら、彼らそれぞれにもっと別のスマートで幸せなやりかたがあるのではないかと考えてしまった。彼らが不器用すぎて冷めてしまった。実直に努力していることだけが美しいことではないということを自分は自分自身の人生から学んできたから。自分自身が精一杯努力していると思っていることでも他人や社会は結構蹴散らしてくるもの。でもそれは自然なこと。自分が他人や社会の側に立てば同じことをしているということに気がつくから。彼らにはもっと効果的なやりかたがあると思う。悲しみや苦しみ、怒り、孤独、絶望、妬みをできるだけ感じないようにするにはどうすればいいか考えてよりよい生き方をしていくことが大事だと思う。

本当に苦しいと人は絶対に何かを続けることはできない。あまりに苦しいと命を絶ってしまうか、好きだと思ってやっていたことをやめてしまうか、自分にあったナチュラルなやりかたを見つけてやっていくかのどれかになると思う。自分はこのうちの3つ目のやりかたを選んだ。選んだというより本当に好きなことをやるためにはそうするしかなかった。そして今も日々自分にとってナチュラルなやり方とはどんななのかを考えながら生きている。

この映画の複数の登場人物の行き方を客観的に見ていく中で自分自身の生き方を改めて客観的に見るいい機会をもらった。感謝したい。
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