Mikiyoshi1986

ガタカのMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
3.4
SF映画は正直そこまでグッと来るものが少なくて(スターウォーズはSPACE FANTASYだから除外)、本作は気になりつつもずっと敬遠してきました。
が、好評価の上に毎回トレンドに上がるくらいメジャーな作品みたいなので今回思い切ってレンタル!

この共演がきっかけでイーサンホークとユマサーマンが結婚したということで(のちに離婚)、二人のやりとりは必要以上に意識して観入っちゃいます…!

生まれる前から遺伝子レベルで優劣が判別されてしまう近未来。
なんて息苦しい世界なんだ…とゾッとしながらも、意外にあり得そうなこの設定が一層のリアリティーを抱かせ、違和感無くヴィンセントの視点へとシフトしていきます。

97年の作品ということですが、洗練された世界観と同時に絶妙な古さ・アナログ感も醸し出されていて、テリーギリアムの「12モンキーズ」や「未来世紀ブラジル」っぽい独特なレトロフューチャーを感じずにはいられなかったです。
未来なのに全車クラシックカーとか超カッコいいし!

対比させる弟の存在は重要なキーポイントで大変良かったけども、中盤からの弟のねじ込み具合、そしてその捌け具合がなんだかすごく中途半端な印象でモヤモヤ。
クライマックスにも医者と共に弟を持ってきた方がもっとドラマチックになったんじゃないか?とも思えたり。
伏線としてヴィンセントと医者との絡みももっと欲しかったし。

あとジュード・ロウの役柄も大変素晴らしかったけど、彼のラストの展開には「え?なんで…?」ってなりました。
きっとそう感じた理由には、ずっと客観視させられたジェロームの自暴自棄な人間性が、ラストの手紙で主体的独白に切り替えられたことによって唐突な変調に戸惑い、例の行動すらも上手く感情移入が出来なかったからかも知れません。

「未来を決めるのは遺伝子でも用意された運命でもなく、人間が持つ本来の~!ブラブラブラ~!」ってメッセージは凄くよく伝わりましたが、作品としてはあまり心に響かず残念…。
しかし2016年は食わず嫌いを克服して、積極的に苦手なジャンルを開拓していきたいと思います!