既存の概念に囚われず、やりたい事をやれ。周りの意見は必ずしも真実ではない。
そういったメッセージがあまりにストレートに描かれているので少しびっくりしましたが、それでも解りづらいよりはよっぽど良いですし、その分万人にお勧めできる作品になっていると思います。
地球から宇宙へ飛び出すことは、主人公が先天的な「弱者」であるのにも関わらず常識を越えてついには夢を叶える（それこそ手段を選ばず）事とリンクしていますね。
登場人物の少なさによって話を纏まったものにしているし、1時間40分というコンパクトさも良い。全体的に無駄を一切削ぎ落としたスマートな印象でした。
素晴らしい映画です。
★追記。
遺伝子工学の未来として現実に起こりうふふという点についても恐ろしい。
イーサン・ホークの美しい顔立ちが余計に世界観の冷たさを際立たせていて画面が華やか。
そのSF面と、ヒューマンドラマな面が見事に共存していて非常にクオリティの高い映画館になっているなと感じました。
低予算映画だそうで、確かにそうと感じるものの全体的に上品で作りかたがうまい。
この映画に出会えてよかった！と心から思える作品です。
