ありそうでなさそうな近未来SFの皮をかぶったヒューマンドラマでした。
理想的な世界を描いているように見えて、生まれた時に全てが決まってしまうのってなんてディストピア的なんだろう……
ヴィンセントは自然に生まれた子供であるが故に親からも夢を諦めろと言われ社会的にも最下層で生きていくはずだったけど、ジェロームと出会えたことをきっかけにその嘘がばれてしまってからもヴィンセント自身の努力を認め力を貸してくれる人がいて、それだけで涙腺が緩みます。ジェロームがヴィンセントのために必死で階段を昇るシーンが好きです。
ヴィンセントを執拗に追い続ける刑事の執念と目線の力強さにはドキリとしました。なんも悪いことしてないのに近くをパトカーが通るとドキリとするアレ。
ヒロインのユマサーマン綺麗すぎた。美人は美人でも、SF系のどぎつい世界観に負けない凛とした芯がある美人というか。一人でも生きていけそうなとこが好きです。
ジェロームというかジュードロウが遺伝子的に勝ち組って感じがすでに顔面から滲み出ててすごかった。ジュードロウさすが。
ラスト切なすぎて泣けました。