人は自分より何かで劣っている人を探すのが大好きだ
競争の世界に身をおいていなくとも
すべからく私たちは他人との優劣を意識して生きている
何の為に?
たぶんそれは、ひとえに自分の自尊心の為…
この映画の主人公が、想いを寄せる女性に投げ掛けた言葉
『君はいつも僕の足りないところを探している』
もし自尊心を、生まれた時からズタズタに切り裂かれ、劣勢という烙印を押されていたら…
私たちはどう生きるだろう?
そこに甘んじるだろうか?
夢みることを諦めるだろうか?
いや、違う。
生命は、地球に生を受けて以来
劣悪な環境に果てしない時間をかけて適応してきた。
そして運までも見方につけて、生き残る術を身につけたのだ
自らの力で、身につけたのだ
この映画は
先天的な優秀と称される才能よりも
後天的な抗う力、その可能性を信じる映画
夢みる人に夢を重ね自らの人生をそこに投じる男の生きざまを感じる映画
素晴らしい二人の俳優、イーサン・ホークと、ジュード・ロウの怪演に酔いしれよう
初見が一番楽しいはず…
なので
あまり情報を入れずに観てほしい
初めてみる人が羨ましい