あおい

ガタカのあおいのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
3.7
こんな世界でも私は生き続ける。私が私である限り…

イーサン・ホーク主演のSFサスペンス。変な名前やなぁって思ってたけど、予想以上に深い作品やった。

◎ストーリー
DNA操作で生まれる子供のありとあらゆる要素まで決めてしまえ、生まれた瞬間から推定寿命が分かる世界。自然妊娠で産まれたビンセントは不適合者のレッテルを貼られ、新下層の生活を送らざるを得なかった。しかし彼には夢があった。ガタカ社に入り、宇宙へ行くという夢が…

こんな世界イヤや!でもあり得なくもない感じがすごくリアルで、SFやのに恐怖が身近に感じてしまう。人の倫理観に訴えかける中々の名作。

主人公ビンセントが、そんな世界では弱い立場の人間で、それでも抗う様とそれに漬け込む人間の存在、そして社会の風潮に執拗に縛られる人々、その全てが同時進行的に描かれている。

一見難しいように感じるが、とてつもなく見やすいのがこの作品のすごいところ。微妙なラインの近未来感のおかげか、ビンセントの語りや演技のおかげか。考えさせられること間違いなし。

ひたむきに生き続けるビンセントをイーサン・ホークが演じる。もうこれがすごくいい。それとジュード・ロウがそれにも増していい。今までのジュード・ロウで1番好きな役かもしれん。それくらいい。さらにユマ・サーマンやアラン・アーキンが脇を固める。

SFが好きならば、マストでみてほしい。そんな映画。

Amazon Video#300
あおい

あおい