“君はいつも僕の足りないところを探してる”
“僕に何ができるかを決めつけるな”
優秀な遺伝子のみを掛け合わせた「適正者」と自然出産の「不適正者」の近未来の世界。宇宙飛行士になる夢を叶えるため、不適正者の男が適正者に偽装する。
血液、尿、皮脂、髪の毛…あらゆるところからこぼれ落ちてしまう遺伝子。それで優劣をつけられたら逃げようがない。
しかし、そんな中で希望を見つけようとする主人公の姿は力強かった。
寿命も運動能力も全て分かってしまう遺伝子研究の未来。デザイナーベイビーが問題になってるけど、それが当たり前になった世界の話。
人間がいつだって希望を見出すのは夢か愛なんだろうなぁ。
コンプレックスを探すことをやめよう、みたいなポジティブな考え方も温かい。
近未来の世界設定もかっこいいし、設定も無理がなくて面白かった。
ジュードロウ若い。あのビジュアル、「A.I.」でもそうだったけど、完璧人間の役になっちゃうよなぁ。