タタキング

ガタカのタタキングのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.2
SF物としては、確かに近未来で別人になりすまし続けるのがそんなにうまくいくとは思わない

しかし、この作品は哲学的な観点での設定としてこの様な未来を構築しており、その未来がそう遠くない事を今は感じる。

確かに両親からしたら、子供の可能性を幼児の段階で左右させうる可能性、遺伝子をいじる事は一つの愛の形かもしれない

そして、その遺伝子の優劣により、能力しいては人生も決定し得る大きな要素であるかもしれない

しかし、この作品では、人間の可能性という物に蓋をせず希望を持たせている
そういう面では、創作者はその様な不確定でも希望を与えるべきであると思う

この作品は、素晴らしい。

多様性を謳いつつ、多様性を排除する事が当たり前になった世界で、どう生きるか考えさせられた
タタキング

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