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ゴジラvsコングのpechinpahのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作『KOM』が東宝チャンピオン祭りだとすると、本作はゴジラの皮を被った昭和ガメラシリーズ
2分化される視点の片方は完全に『ガメラ対ギロン』『ガメラ対バイラス』を想起させる描写
ぷらすとのガメラ特集で𣷹野知生さんが言及されていた、いわゆる「悪ガキモノ」の系譜に連なる作品

そして、コングの設定はM・クライトン原作の『コンゴ』を想起するし、中盤に描かれるエイペックスの地下描写はまんま『ゼイリブ』
おそらく、監督や脚本家は80年代〜90年代のアメリカSF映画の方が好きなんじゃないかと思う
怪獣映画オマージュ部分は、資料として見た過去作の上澄みだと想像
そしてその資料の中には間違いなく昭和ガメラシリーズがあったはず(こちらは妄想)

故に考えず華やかな映像を楽しむが吉



以下ネタバレ


ラスボスとして登場するメカゴジラ‼️
これがスクリーンに映された瞬間爆笑🤣
完全に不意をつかれたというか…

今回の設定は『メカゴジラの逆襲』・MK2と『G vs MG』・三式機龍のハイブリッド
脳波で同期して行う操縦方法は『…逆襲』から、ギドラの遺骸を使用して製作された操縦機械は、初代ゴジラの遺骨を用いて三式機龍の骨格と制御用バイオコンピューターを作り出した『G×MG』からの流用

しかもゴジラと闘う時に背びれ部分に取付けられたジェットを噴射してメカゴジラが突撃するカットは完全に三式機龍突撃の激熱カットと重なる

私の脳内で釈由美子が
「行くよ! 機龍‼️」
という名台詞を放ってくれました‼️(敵役だけど😅)

そして本作の白眉は1962年版の『キングコング対ゴジラ』の時とは異なり、「ゴジラ」とキングコングの対決に勝敗を着けた事

倒されたゴジラがメカゴジラの方のゴジラというのも頓智が効いていて👍
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