うぐいす

アズミ・ハルコは行方不明のうぐいすのレビュー・感想・評価

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)
2.8
原作未読。
ステレオタイプで、ペラッペラなバカばかりでイタくて疲れました。
でもこれが、地方都市(都市までいかないかも、な街)の現実的な一側面であり、「女性」ということで被る諸々のリアルです、それを表現したかったのですという映画だと思うと、うまく描かれているし見事な演技と言えるのかな。
(観て気持ちいいかどうかは置いといて、です。)

JKにだけ許される時限装置付きの万能感みたいなものは(なんでか)存在すると思っていますが、作中、あんなにろくでなもない男性ばかりを並べられても、だからって集団リンチにカタルシスは感じられなかったし、ただただイタいとしか。
女性を取り巻く諸々をぶち壊すシンボリックな存在を、女性の価値の最強カードを集めたJKにしちゃうって、逆にそれ以外は通用しない感じなのが強調されてるような。

けど、そんな未成熟なイタさを経ても、いつか「幸福に暮らすことが最大の復讐」という、スペインのことわざには真理があるなと思いました。

加瀬亮さん出演作品でピックアップ。
かったるそうなお巡りさん、いいアクセントで、使い方、贅沢やな!という感じでした。
うぐいす

うぐいす