地方都市で男に翻弄される女たちの不幸、孤独、閉塞感、そして幸せになるための脱走を描いた日本映画
とにかく地方で暮らすあの退屈な日常の描写が痛いほど伝わってきた。
どこに行っても同級生、認知症のおばの無意味な行動の繰り返し、思わず「なんかでっかいことして〜」と叫ぶ衝動、、、
スイートブールを主人公が食べているシーンは爆笑してしまった。
ただ、少女ギャングに入れないアズミハルコのシーンが、「若さ」さえ失ってしまったことの比喩だということに気づけなかった。
少女ギャングが登場人物の女性たちの理想の象徴であるということにはなかなか気づきにくい映画だったように思う。
どうしても現実のストーリーとリンクさせて考えてしまったな、、、
それにしても「絶望」を描く編集がすごかった、、、主人公だけ位置を固定して、背景をコマ送りさせる技術は学びたい。
そして一番学びたいのは「遠くに逃げて、優雅な生活を送るしかない」という人生教訓。マジで今の自分通りで爆笑した。今日はスイートブールを食べよう。
