ハルコも、アイナも、ユキオも、学も、片田舎でいろんな思いを抱えながら、鬱屈しながらも、ただなんとなく生きていて、それでも何かの特別になりたくて藻掻いている。
ただ、そんな中でも男性のほうがいい意味でバカに、自由に生きていて(といいつつ、男は男できっと生きづらいんだろうなという感じはしたが)、一方女性はいろんな「鎖」のようなものに気づいていたり、いなかったりしながら生きている感じがした。
その鎖というのが、つまり「男」で、女は、その「男」から解放されても幸せに生きれるんだよってことを伝えたかったのかな。女性の幸せに必ずしも「男」が関わっている必要はない、みたいな。ただ、それから解放されるためには、結局女が「戦う」しかないのかもしれない。そして、その戦い方はけしてひとつじゃない。
映像もきれいで、雰囲気はずっと不思議な感じがして、構成も独特だから、いろんなことがきになっちゃう人はきになっちゃうかもしれないけど、私はずっと惹き付けられてしまった。いろんなことを考えられる、いい映画だと思った。
