木曳野皐

下衆の愛の木曳野皐のレビュー・感想・評価

下衆の愛(2015年製作の映画)
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嗚呼、“こんなはずじゃなかった人生”。

下衆の愛なんて言うもんだから、てっきりアタシもっと下衆でも愛せるキャラなのかと思ってたらそんな事無かった。
ちゃんと下衆。人間の底辺。どクズ。あんな兄ちゃんは嫌だ。
なんかな〜、「下衆でも映画への愛はちゃんとあります!」って云うにはどうも導入部分が長すぎて焦らされ焦らされ…途中、いつ映画出来んねーん!って突っ込みたくなりました。
私思うんです。
結局、この手の転落者ストーリーって「後悔した時には遅かった」ってのが付き物じゃないかって。
私も生きてて思うし。
あ〜今更どーにもできないな〜って。
それでも諦めない下衆代表、青木監督!お前本当に守りたいものだったら手抜くなよ!お前よ!マモルに話したエピソードだけは妙に綺麗だったじゃねぇかよォ!
みんなみんな、「こんなはずじゃなかった」、だけどもう「後戻りは出来ない」。
それは馬鹿でも分かった。

結局、「金入ったら何しようかな〜」
って考えてる瞬間が1番幸せなんじゃないっスか…。

主題歌のT字路sの「はきだめの愛/これさえあれば」が良かったッス。
忌野清志郎かよ!
木曳野皐

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