続編として最低限に楽しめる事は間違いない。
アクションは全体的に楽しくて、
なんといってもクライマックス！前作の教会を思わせる長回し（風？）の戦闘は今回も非常に素晴らしい。
ただ、最高だった前作に比べると、モヤッとする箇所が多い。
まず、ジュリアン・ムーアは中々だったけど、新キャラに全体的に魅力が乏しく、ステイツマンの紹介がどうもキングスマンの二番煎じ感が強いのであんまりワクワクしない。
あと、序盤にキングスマンほぼ壊滅ってとんでもない事が起こる割に
展開はコメディタッチなので、劇中と観てる側で温度差を感じる。
さらに、これが重要だけど、前作には明確にあったテーマ性も今回は薄く、しいて言えばうっすらトランプ批判があったかな～程度。
結果、ちょっと映画にのれない部分が多かった。
上記の問題点があるために、前作から続投のエグジー、ハリー、マーリンの3人の魅力が物語を引っ張って行くんだが、それならエグジーとハリーの師弟愛というか、擬似的な親子愛を話の中心に据えたほうが良かったと思う。
焦点がぶれて、あっちこっちに話がとぶから、「あ、今オマエそっちの事考えてたのね。」っていう状況が多い。
最高すぎた前作が上げたハードルを超えるまでは行かないかなっていう感じ。
