ウォーボーイズ2024

キングスマン:ゴールデン・サークルのウォーボーイズ2024のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

んー…
アバンタイトルの007チックなアクションシーンには、おおっ!っと思わされましたが、その後の本編には…
個人的な感想としては、前作ほど乗り切れない感じでした…。

前作からの登場人物たちの雑な扱いが気になって、話にあんまり集中できなかったです。
というか、話自体も流石にめちゃくちゃ過ぎて、いくらアクションと勢いで誤魔化されても、えーなんで?って展開が多い。

ここから具体的に微妙だと思ったところを書いていきますが

まず、前作の登場人物達の雑な処理は酷いと思いました。
前作ではあれだけ苦労してキングスマンになれたエグジーの同期のロキシー、愛犬のJBは、若干コミカルな雰囲気の本部爆破シーンであっさり死亡するし、マーリンに至っては、エグジーがドジった地雷の処理の為だけに犠牲になるというやっつけにも程がある退場の仕方…
この場面、注意不足なエグジーがバカ過ぎた結果に原因がある様にしか見えないのも問題だと思う。
てか、本作でキングスマンが壊滅まで追い込まれたのも、元を辿ればエグジーの不注意がきっかけとも言えますよ。
ガラハットが再登場したのは嬉しいけど、師匠の死を乗り越えて成長してたエグジーが、やっぱりまだ師匠への依存が残っていたかの様に見えて、これじゃ前作で語ってたことが全部台無しじゃんと思えました。

宣伝にもがっつり登場してたチャニングテイタムが物語後半ただ寝てるだけってのはガッカリ。
本編のお話に対して、コイツ全く役に立ってねえ…。
GIジョーバックトゥリベンジに引き継ぎ、この人が何かの続編に出演すると、決まって雑な扱いのキャラクターばっかり演じてますね。可哀想…。
ステイツマンは、エグジー達キングスマンに無条件で協力してくれる金持ちで唯の良い人達ってだけであんまり面白味が無かったし、投げ縄使いが実は裏切り者でした、という展開も伏線らしいものも無くて、正体が発覚した後も腑に落ちない感じでした。
てか、なんで所々エルトンジョン推し?気になってお話を追っていく中で正直ノイズになってたんですが。

不満はあったんですが、良かった所としては、バリエーションも豊富になって進化したアクションシーンの数々や、1作目ではただのストリートの落ちこぼれチンピラだったエグジーがキングスマンになり紳士として成長し、最後には王子の身分になるというシンデレラみたいな結末は感動的でした。
しかし、前作ラストのア●ルファック王女がまさか続編のヒロインになるとは想像してなかったなぁ〜
かなり年の差がある気がします。最初登場した時にエグジーの母親かと思いました…

最後を見る限りはこれで終わりじゃなくて、さらに続編もある感じなので次に期待したいですね。
次こそはチャニングテイタムに活躍の機会を与えてほしい…

追記

それと終盤の『今回は紳士を捨てる』発言はどうかと思いました。
チャーリー、ウィスキーをあんな品も無く酷い方法で殺しておいて、ラストで一人前の紳士を気取られても…って感じです。

例えばウィスキーと戦闘し、だいぶ追い詰めた辺りで明らかに偶然ミンチ製造機へ落ちてしまい、その結末を見たエグジー達が007みたいな気の利いた一言を言うって流れならまだ納得できました。

チャーリーの殺し方はもっと工夫の仕方があっただろう…
ふつうに首を折るだけって…アイツもエグジーとの関係性など続編からの流れで考えると嫌な気分になる最後でしたね。