タコさんウィンナー

キングスマン:ゴールデン・サークルのタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

4.0
ぶっとびスパイ映画キングスマンの続編!
10月にLAの映画館で見るかみないか迷ったあげく日本公開まで我慢することに決めた。やっぱ字幕付きでみたいもの。
結論としてはやっぱりおもしろかった!でも前作は超えない…という印象。
「秒であがる」のは確かだけどそこからさらにあがるシーンはマーリンのカントリーロードだけといった感じ。(しかもこれも泣けるけどちょっと「え?ここでかよ」感あってあの良すぎるキャラを消すにはちょっと勿体無い気がする)

健在な長回しかっこよアクションは素晴らしいけど若干飽和気味。しかもアクションアイディアがだんだんレベルアップしていくのかと思いきやそうでもない。1のラストのアレみたいなぶっとんだシーンが見たかったというのが正直なところ。

それでもやっぱりアクションやブラックジョークのアイディアは素晴らしい。敵が素直にぶっ飛んでるあたりやフィクションレベルの高いスパイ設定の数かずも大好きだし、泣いちゃうマーリンかわいい(笑)
エルトンジョンもかわいい。

今回なんだか少しだけしっくりこないのはやっぱりドラマ部分だと思う。

前作のシーンと対比させて見せるシーンが多く、テンションが上がるのは良かった。しかしハリーの記憶が結局どうなってたのかとか、ハリーはどこが変わったのかとかがわかりにくくて消化不良な気が…。本当の意味ではまだ帰ってきたハリーを見れていない気がする。

そしてエグジー。つまり彼の話がキングスマンの根幹なわけである。前作ではスラムのガキが成り上がり、的な熱い話だった。「紳士さ」と「スラムのガキ的性格」が融合した状態で彼独自の進化を遂げるところに価値があった。(毒の入った酒をすりかえる。紳士として世界救って穴とケツの女王かます」とか)
でも今回はエグジー成長済み。これは確かに難しい。そこで今度は恋愛に焦点を当てるのは愛する師を喪い、代わりに仕事を全うする主人公が次にやることとしては定番だと思う。でもキングスマンで見たいのってそういうこと……?
しかもキングスマンは恋愛禁止だからその掟をやぶる流れを作るためにはキングスマンを全滅させなきゃいけないという…(笑)
自発的が多発的かが違うだけで実はやってるとこ恋愛でダークサイドに落ちたスターウォーズのアナキンとたいして変わらないんじゃ…。
そしてあの王女との結婚エピソードに、キングスマンが全滅する状態を超えるほどのおもしろさがあるのかが謎だった。重要キャラがあっさり死んじゃうし。むしろロキシーがピンチになって助けに行かなきゃいけなくなるけど王女も危なくなってそこでさらに三角関係が……くらいやったらおもしろそう…とかちょっと脳裏によぎったりした。
あとハリーを亡くしてるから、師匠をまだ超えられなくて苦悩するみたいな形にしたり弟子できたり…みたいな話も見たかったかも。
(もちろんそういうのも考えられた上でボツになっているのかもしれないが)

とにかくエグジーの今回のストーリーは悪くはないし女王との電話ギャグとかもおもしろいけど、最初からエグジーは王女に対して紳士だから特に成長していく感じもないしなんだか予定調和に感じた。そこが、なんとなくモヤっとするポイントかもしれない。

とはいえやっぱりキングスマンを楽しめる一作。うだうだ言ったけどめっちゃ楽しみました!(笑)
キングスマン大好きゆえですね〜