SI

キングスマン:ゴールデン・サークルのSIのレビュー・感想・評価

-
2018.1.20
TOHO六本木にて鑑賞

冒頭のシーンからVFXが凄い。
あれ程カメラがぐるぐると動いているのに映像酔いしない理由は、従来のように実際のカメラで撮影した映像にCGを混ぜてVFXとしているのではなく、VFXと見せかけて3DCGのみで人も背景も構成しているカットがアクションシーンにあるためではないかと推察する。
事実、きちんとカメラブレが感じられるアクションカットは半分程度ではなかったか。
また、例えば最後のウイスキーバトルシークエンスでは、グリーンスクリーンをバックにスタントマンが殺陣を行い、そのスタントマンに合わせて俳優の顔をVFXで載せたそうだ。

映画というものはアメリカの地で日本人の想像を遥かに超えて変わりつつある。
最初は小手先の子供騙しとしてもてはやされていたVFXが、今では映画の中心に巣くい、それが映像の新たな可能性を見出したのは間違いないが、「これが映画なのか」という一抹の寂しさを感じてしまう。

筋書に関しては、トランプへの風刺が主題として据えられていて面白い。
SI

SI