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キングスマン:ゴールデン・サークルのMSTYのレビュー・感想・評価

4.4
ようやく観ることができました。アクションが秀逸だし、登場人物は魅力的で、ギミックも見ていて楽しい。そして何と言っても、音楽のチョイスが素晴らしいです。

ジョン・デンヴァーの「Take Me Home, Country Roads」はとても象徴的な使われ方をしているし、冒頭ではプリンスの「Let’s Go Crazy」が使われているけれども、なぜ選曲がプリンスなのかは最後まで観ればわかるかと思います。それに加えて、エルトン・ジョンの贅沢な使い方。このセンスがすごいです。

「Manners maketh man」も健在で、前作を観た人はちょっとした感慨に浸れるかと思います。そして、イギリス紳士がmannersを謳う割に実際にやってることが相変わらずエグいところも健在(グロ耐性弱めの方はお気をつけて)。パスコードの内容がどういう意味かがわかると、「封神演義みたいなことやってるくせにそうきたか」と、皮肉というか毒気が効いてるように感じられます。あと、イギリスの人でもこんなにファックって言うんだっていうところも少し興味深かったです。

ただ、そういったエグさや下品さをある種のお洒落なセンスに昇華させているところはさすがだなと思いました(演出の力だと思いますが)。好きの度合いで言えば前作の方が好きですが、今作もよかったですし楽しめました。
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