misty

キングスマン:ゴールデン・サークルのmistyのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2018年映画館初めは絶対にこれと心に決め、(ちなみに自宅での映画初めは元日・怒りのデスロードだった)1ヶ月とちょっと。そろそろ終映日も決まってきて、もう何か書いてもいいかなと思う。観るたびtwitterでは大騒ぎしていたけども。ゆうて仕事もあり休日は寝てたりで結局4回観に行ったに留まるが、たのしい1ヶ月だった。

前作で出来上がった土台でもっと思う存分、もっとやりたい放題やりました! という印象。エグジー育成・成長デイズを追いかけるのも楽しかったけども、これを観ると前作はやはり前哨戦というか前夜祭に過ぎなかったのかもしれんと感じる。本当の祭りはここから!
音楽のムダ遣いっぷりが今回も清々しくて気持ちよかった。何も必然性がない音楽たち。ただただLET’S GO CRAZY!!のスローガンのもとに集められたアガる曲たちという感じ。しかしやはりカントリーロード、なぜこの音楽で始まるのか…出だし1秒で笑わせてくるつもりなのか…と思っていたがこんなに激アツで泣けるカントリーロードは他には知らない。to the placeで上がり、I’ll be longで下がるあのメロディ。でもマーリンがカントリーミュージック好きって絶対それその場の思いつきじゃないですか? なんか面白いからやってみましたってだけでは? 全然いいけど。そういう姿勢が好き。楽しいことしましょう。マーリンの株が爆上がりしたことは間違いない。みんなマーリンの話をしながら帰っていく映画館であった。
エグジーのバク宙シルエットが美しすぎていつまでも見ていたい。というか彼の足技いつまでも見ていたい。ハリーさん、歩く姿勢は完璧なのに走らせるとすごいめちゃくちゃな感じになってしまうのthe頑張るコリンファースさんで超応援したい。すごい頑張って走ってらっしゃる。追い詰められると途端に泥臭くなるハリーさん、体バキバキになってそうだけど無理せず頑張ってほしい。
しかし、そんな思わず応援したくなってしまうハリーさんだがチョウチョ学者モードとエージェントモードの切り替えがすごすぎてハアーーコリンファースさん!!アカデミー主演男優賞ですよ…

エルトン・ジョン、登場と同時に劇場がざわつき「エルトン・ジョン?」「エルトン・ジョンじゃね?」「えっ?」「はっ?」となっている人たち多数。うちの親「あのエルトン・ジョンは本人に怒られるやろ~」本人です。

終始アメリカがディスられているように見えたが現代のアメリカにあんな人らはおらんやろうしイギリスにもあんなきちっとしたスーツ着た人なんておらんのやろう。キャーやっぱりイギリスカッコイイ!とパッと見思ってしまうのだがそれもなんというか、上流階級というものへの憧れというか、「この世界は格差社会」てことを自然に受け入れてしまっているということでもあるのだろうなと思った。だからこそオフではアディダスボーイなエグジーくんや前開きパーカーなティルデ王女の姿に好感度が上がるのだろうな、(とりあえずいろいろと)上流な人が下々のわたしたちと変わらない格好をしてる! という、負け犬根性みたいなものが自分の中にあるような気もしている。
しかし単純にキングスマン組のプライドの高さは好き。個人的嗜好としてああいう人、好き。
ステイツマン組もなんだか毎日楽しそうで(いい上司がいるという意味で職場環境が良さそうで)たいへんよろしいと思う。チャニング・テイタム、スケジュールの都合があったとはいえ謎ダンスの人になってしまっていたのでスピンオフではもっと出てほしい。

裏切りのサーカスにてああこれはもう一周すべき…となったビルジムが針を振り切って転生したみたいな。でもこれはもう一周した方がいいんじゃないですか? もう一周、しちゃいましょ?

以下、ヒット賞シーンメモ。
・ギアチェンジ後ロンドン爆走1回目のドリフト中のエグジーの表情。
・ゴム手袋を嵌めているときのポピーの表情。
・「whatever」を「あっそ」と訳すセンス。「ボケ」を多用するエグジー。
・MANNER MAKETH MANの米英アクセントの違い。
・俺はひとりでも行く! と樽に乗り込むエグジーと脇を固めるハリーさんとマーリンさん。マーリンさん前で手を組むいい人感。
・手榴弾ホームラン。
・エグジーが避けてハリーさんに直撃するフライパン(この映画でいちばん痛そう)
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