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キングスマン:ゴールデン・サークルのスティーブのレビュー・感想・評価

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スパイアクション映画『キングスマン』の続編。キングスマンたちが、麻薬密売から世界征服を企む謎の組織『ゴールデンサークル』に挑む。

公開当時はそこまで評価が高くなかったような気がして(ただの誤解?)、けれどfilmarksでの評価は星4を超えていて、「あれ?」という感じ。実際、前作に劣らぬぐらいおもしろかった。というか、グロさと野蛮さは前作を明らかに超えていて、特に〇○マシーンに人間を放り込むシーンなんかは、「おいおいおい……!」と思わずにはいられないんだけど、反面、「いやー、これこそキングスマンだよな!」とも思わずにはいられないというか。アクションは相変わらず秀逸だし(前作よりもちょっと漫画的な部分も強いけど)、2時間20分というそこそこのボリュームもあっという間に感じた。

ストーリー的にも前作以上にドギツいことをやっていて、前作の敵はある意味究極のレイシストであり、ぶっ殺されても文句は言えないんだけど、今作の敵は、「麻薬をやってるやつなんて死んでも自業自得でしょ?」という、盗人にも三分の理的なことを言い出しやり出すものだから、ますます始末に負えないというか。ある意味、キングスマンたちは世界中のヤク中患者たちを助けるために命を散らしたわけで、「これは相当の皮肉根性がないと撮れない映画だなあ」と思い、「よーし、マシュー・ヴォーンには一生付いていこう!」という『キック・アス』初鑑賞時に立てた誓いを改めて胸に刻んだ次第。