ぬーたん

キングスマン:ゴールデン・サークルのぬーたんのレビュー・感想・評価

3.3
評価の高い続編だけど、前作以上にハマらなかった💦
スパイ映画は大好きなはずなんだけど、このシリーズは今一つ。
なんせ人が死に過ぎ。それも悪人だけでなく一般人やらもバンバン死ぬ。
主要人物まであっさりサヨウナラ。
前作の教会での殺戮がどうにも納得いかなかったけど、今作はそれ以上。
身内が死ぬのが嫌、2作で感情移入した人物が消えていくのは悲しい。
ストーリーも粗い。
ただ、俳優は良かった。特にオジサマ方が渋くて。
エルトン・ジョンはビックリ。やり過ぎでしょ。

途中から出て来る(予告編もジャケも出てるから書いちゃう)ハリーはもちろんコリン・ファース。
この方が出ないとこの作品は観る気が半減するのでは?
キングスマン=ハリーですから!
長身でスマート、いかにもジェントルマンのイギリス紳士。
58歳でも傘を片手にアクション全開。
カッコいいです。
もうひとりジェントルマンで渋いのがマリーン役のマーク・ストロング。
ショーン・コネリーを彷彿とさせる(顔は似てないけど)素敵なハゲ。
可愛い瞳にスタイル抜群のオジサマ。
こちらも55歳と思えない身のこなしですわぁ。
今作では良いとこ取りで、観終わってもマリーン素敵♡となってまうわ。
主役はエグジー、タロン・エガートン。
うーん、あまり好みではないというか、頼りなくて。
背も低い、というかオジサマ方が高いから低く見えるのかな?
スーツも似合わない感じ。童顔?のせいか。
婚約者の王女もあまり綺麗でなくて、この2人が並んでも華がない。
恋愛抜きのスパイものというのが魅力の一つだったのに、この王女のために命を張る、そのためにバンバン殺すという流れがどうも好きでない。
今作の悪役はポピー、ジュリアン・ムーア。
芸達者だし今やどんな役もこなしちゃうけどこの役は何だかしっくり来なかったような。
ミンチは『ファーゴ』を思い出すけど、あのブシュミの何とも言えない味のある顔と演技で笑わせるのと違って、ジュリアンは引いちゃう。
他の映画のしんみりした役からいきなり最強の悪女になっても付いて行けない感じかな?
この部下も今一つ魅力なし。
今回タッグを組むことになったステイツマン。
まずはテキーラ、チャニング・テイタム。
いかにもアメリカ的なマンガチックな名前と出で立ち。
鍛えた体が眩しいぜ。
ちょっと頭の悪そうな役はピッタリだけど、得意のダンスの後は…。
ジンジャーをハル・ベリー。
メガネで誰か分からんかった。
もったいないこの2人のキャストは次回活躍する?
シャンパンをジェフ・ブリッジス。
大御所のお出ましは登場シーンもカッコよく。
そしてウイスキーはペドロ・パスカル。
出た瞬間におぉーとなったわ。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のオベリンですもの♡
投げ縄でパブの客を(悪人でもないのに可哀想)倒すシーンはかっこいいわあ。
2作の役は共通点も多い。
投げ縄1本で闘うのはGOSでは剣1本。
とにかく強くて勇気があって自信家というところも似ている。
そしてラストも似ている…。
その他、エミリー・ワトソン、ブルース・グリーンウッドなど個性的。
そして、ご本人登場のエルトン・ジョン。
言う言葉も見つからない…。
楽しんでいるのだろうけどちょっと出過ぎたのでは?

グロやエロの趣味は良くないがそれほど酷くはない。
スリルのあるシーンもあるし娯楽作品としては楽しめるとは思う。
アクションだけは良かったが、コメディーやスパイものとして観たら中途半端な感は否めなかった。
続編に期待するとしよう。
ぬーたん

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