タキ

キングスマン:ゴールデン・サークルのタキのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

1作目を凌ぐブッ飛んだキャラクターたちとおもしろスパイ道具とエログロをスパイスに血湧き肉躍るフルスロットルのアクションスパイ映画となっていた。笑うわ泣くわ感情が忙しくて整理するのはなかなか難しいけどとにかく破茶滅茶に面白かったということをさきに書いておく。

今回の敵は世界最大の麻薬組織ゴールデンサークルの女ボス、ポピー・アダムズ(ジュリアン・ムーア)麻薬合法化計画に邪魔なキングスマンを一掃するためミサイル攻撃を仕掛け、ロキシー、友人のブランドン、愛犬のJBは殺されてしまう。名簿に乗ってない普通の事務員だと思われていたマーリンはミサイルの難から逃れ同じくスウェーデン国王夫妻との会食で難を逃れたエグジーとたった2人で緊急指令「最後の審判の日」を実行しようとするも指令の入っているはずの金庫には「ステイツマン」という銘柄の酒瓶しか入っておらず二人は酒を飲んで死んだ仲間を偲ぶ。エグジーが「ステイツマン」のラベル裏の「ケンタッキー産」のKがキングスマンのシンボルマークで書かれていることに気付き、アメリカ・ケンタッキー州に向かう。ここで2人はステイツマンなる独立諜報機関の面々に会うことになるのだが、このステイツマン、コードネームがお酒の名前で衣装はカウボーイスタイル、そして電撃投げ縄が武器というやつらでアメリカ人おちょくりすぎてて笑い死ぬかと思った。ポピーランドに殴り込みに行く時にステイツマンが貸してくれたスパイ用具もバット型地雷探査装置とか野球ボール型手榴弾だった。面白すぎる。アメリカといえばハンバーガーにケンタッキー、カウボーイとメジャーリーグだろ!っていうステレオタイプの発想をこうも面白く味付けして豪速球で返されるともう笑いしかでてこない。
ポピー様はおそらくキリスト教原理主義者で笑いの中の猛毒も抜かりない。アメリカ大統領の麻薬中毒者はみんな死ね的な一刀両断方式のやり方もブラックジョークのパンチが効いてる。

ハリーが生きていたのはポスターにもでちゃってるし周知の事実としてアレなんだけど(でも記憶をとりもどしてエグジーと抱き合うとこで泣いちゃうからおたくはチョロイ)マーリン殺す?ねえ殺す?ショックすぎてまた泣いた。カントリーロード聞いたら自動的に涙出る(病)

あとエルトン・ジョンがwww大活躍wwwwwポピー様に命令されて自分の曲じゃなくて他人の曲を弾かされてるの死ぬほど笑った。何億のセールスがあろうがナイトの称号?知らねえよ!なんぼのもんじゃい!!感がスゴイ。そのうえ同性愛とヤク中ネタもブチ込んできて最終兵器すぎる。

最後まで爆笑アクションスパイ映画だと思って見てたら実はゲイリー(エグジー)アンウィンのシンデレラストーリーだったとわかったときの衝撃ね。エグジーが例のアナルセックスの王女さまと真剣交際してたっていうのも笑ったけど、任務のためにほかの女を抱いてもいいか王女さまに電話をかけて聞くスパイとか見たことないんでホント面白かった。

スパイ映画の金字塔007シリーズのオマージュじゃないかと思ったのが雪山のシーンでレーゼンビーボンドの女王陛下の007かなぁと。雪山の頂上でアレルギー研究施設があるっていう設定で悪の組織のボス、ブロフェルドが美女を使って世界中にウィルスをばらまき人類滅亡計画をたてていたというものだった。施設が爆破されるとこもあったし間違いないと思う。エグジーたちがスキー板持ってロープウェイに乗ってたからてっきりボンドみたいに滑って降りてくるのかと思ったらグルグルロープウェイで降りて来ててスキー板いったいなんだったのwぐるぐるロープウェイどういう仕組みなのwwwあと作品名忘れたけど水陸両用車もあったような気がする。

本編はステイツマン、テキーラが高級スーツに身を包みロンドンにやってきたところで終わる。続編はスウェーデンの王子様になったエグジーと出戻りハリーのふたりのガラハッドはどうなるのか、それから空席のガジェット担当はいったいだれになるのか早く見たい。
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