一作目もそれほど好きでは無かったけど、今作はそれ以上に合わなかった。イギリスらしいシニカルな目線が度を越してただの逆張りみたいになっていて、物語が観客を裏切る事だけに終始しているようでただただつまらなかった。
前作からの続投要素をいとも簡単に物語から退場させたり、格好良く出てきたキャラクターは大体間抜けな扱いされたり、こちらが期待するようなことは大体裏切られていく。それで話が面白く盛り上がるならいいんだけど、常に足元すくわれ続けているようで映画的な快感には繋がらないんだよな。これが例えばウィル・フィレルとかあそこら辺の一派が馬鹿度MAXで作っていたら面白いものになってた気がする。
エルトン・ジョンがやたらと暴れるシーンも、年末の『笑ってはいけない』で大御所芸能人にひょうきんなことさせてる場面みたいで恐ろしく退屈だった。
メイキングを見てると、展開に困るとその場しのぎで考えたギャグとかで繋いだりしてるところが散見されたんだけど、そういう撮って出しみたいなテキトーさと、すぐそれを使い捨てる愛情のなさが好きになりきれない要因なのかもしれん。
(2018.62)
