あんがすざろっく

キングスマン:ゴールデン・サークルのあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

4.3
すご〜い‼︎しっかりエンタメしてるじゃないですか。
僕はパート1より、こっちの方が好きですね。
まぁ牙を抜いたというか、毒は薄まった気もしますが…。だから僕は好きでした。
思えばパート1は、あの教会のシーンとかがあったことで強烈なインパクトがあったんですよね。
そこが他のスパイ映画より飛び抜けていたけど、
パート2は普通に面白い作品になってる。

オープニングからノリノリですね。
今回、何とキングスマンが壊滅させられるという、衝撃の展開。
辛くも生き延びたエグジーとマーリンは、アメリカの独自諜報機関、「ステイツマン」の協力を得て、事件の真相を探る。
やがて二人は、事件に巨大な麻薬カルテル、ゴールデンサークルが関与していることを掴む…。


冒頭のカーチェイス、雪山でのアクションなど、今回もスパイ映画演出満載。
前作同様、コミックのまんまの悪ふざけも。
あのハンバーガーは嫌だねぇ。。。
 


エグジーを演じるのはタロン・エガートン。
今回はスーツ姿も多く、スパイの風格も漂いながら、まだまだ子供っぽさも残してます。

マーリンにはマーク・ストロング。
前作ではキングスマンをバックアップする立場でしたが、今回はエグジーと並んで大活躍。彼もエージェントになりたかったんでしょうね。
カントリーロードの熱唱は素晴らしくて泣けてきます。

そして、ハリー役のコリン・ファース‼︎
どんな登場の仕方をするかは、お楽しみ。


本作はその他のキャスティングもめちゃくちゃ
豪華です。
まずゴールデンサークルを率いて、キングスマンを壊滅させる悪役ポピー役にジュリアン・ムーア。
もう少し色々はっちゃけて欲しかったんだけどなぁ。ボス感がちと薄い…。

キングスマンのライバル、ステイツマンのリーダー、シャンパンにジェフ・ブリッジス。
如何にもの貫禄‼︎
このキングスマンとステイツマンの対比が面白いんです。
パート2の方が好きなのは、ステイツマンがいたからかな。

またステイツマンの情報員、ジンジャーにハル・ベリー。
本当に、キャスティングの絶妙さに舌を巻きます。

大統領役のブルース・グリーンウッドのアホさ加減も爆笑もの。
「13デイズ」では、ケネディ大統領も演じていた人なのに、大統領役ってだけでここまで振れ幅違うもんか。ある意味凄い俳優さんだ。
ここまで極右だと、どこぞの誰かをディスっているとしか思えない(笑)。

その大統領補佐官にエミリー・ワトソン。
名前挙げただけで、本当に豪華過ぎる。

極め付けは、まさかのエルトン・ジョン‼︎
最近、アーティストが本人役で登場することが増えましたね。
しかも、結構自虐的で笑える。
ポピーズランドの映画館では「CAPTAIN FANTASTIC」や「THE BITCH IS BACK」なんてタイトルが見受けられたり、ロボット犬の名前がBENNYとJETだったり、かなりエルトンネタで遊んでますね。
本人乗り気だったんでしょう。
この数年後、「ロケットマン」でエルトンの役をタロン・エガートンが演じることになるとは。
これも壮大な伏線だったのか。



最後に一つだけ、ネタバレ有りなので、未見の方はここでおしまいに。






























トータルしてとても楽しかったんですけど、この上映時間の割には、なんかあまり内容が詰まってなかった感もあったかな。
あと、もう一つ残念なのは、ステイツマンのウィスキーの設定。
かなり好きなキャラクターだったので、あのラストは個人的にガッカリでした。
スパイ映画あるあるですけどね。
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