ヤッスン

ケンとカズのヤッスンのネタバレレビュー・内容・結末

ケンとカズ(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

薬を売りながら生計を立てる二人の男の物語。
ケンは同棲相手に子どもができ「親」として生きるために自分のすべきことに悩む。
カズは自らの「親」への感情から、手段を選ばなくなっていく。

2人の対比と葛藤は見事。
真人間になろうとしたケンも結局その世界で死んでしまい、カズも金づると相棒を失い、親が残っただけ。
誰も幸せになれない落とし所まで、大変面白く作られていた作品だと感じる。
ただその2人の相棒感は薄く、ただとばっちりを受けた人の存在も大きい。最後に悪役となる組長も役どころの割にインパクトに欠けた印象。

音楽での盛り上げが絶大で、先の展開がなかなか分からない面白い作品だったが、それ故に惜しいところも目立った。
ケン役の滑舌がとても気になる……
ヤッスン

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