KingLeo

ケンとカズのKingLeoのレビュー・感想・評価

ケンとカズ(2015年製作の映画)
2.7
余計な物はシャットアウトしてクローズ多めとか、安っぽくなるチェイスシーンも上手い具合に工夫してるってわかるし、好感が持てる。それなりに画作りは良かった。録音のクォリティは仕方ない。
セリフも含め途中入るありがちな実景とか、見るからにこいつ短命なんだろうな。ってキャラ。超ベタな演出と、タイトルもダセーし、ちょっと一昔前のノリだったが良くまとまっていた。古臭いダセーのは狙ってんだろうな。組長がプリン好きのキャラはワイスピのハンがスナック菓子食ってるみたいで、すげー良かった。韓国ノワールの様な空気感もあった。

ただ、始めの車で強襲するシーンは、敵に横付けすんのはありえない。車で突っ込んで、突っ込むのが無理だとしても、人から見えないように車で犯行を隠した方がリアルだ。裏路地とはいえ取引の現場見たことある奴がリアルでどれだけいるって話だ。そういう事だ。人の目も気にしない悪知恵もないアホなチンピラって演出ならもう何も言えないが。田上を尾行させる様な知恵もある実はキレるみたいな奴だ。それはない。この手の暴力シーンで大抵すぐ寝て蹴りで袋にするが、人って意外と丈夫だ。一発決まる描写があれば別だけど。分かりやすいんだけどなんだがな。安易だ。一番大事なファーストインパクトだっただけに気になった。
ラストもあんな真っ昼間にあのロケーションでやるだろうか?見られたらどうすんだ。現場見られてなくても、コンクリの上だ血の跡見られたら怪しすぎる。普通は刃物持って来るんならバケツも用意する。ってか、刺殺はない。事後の事考えてんのかな?殺る気ないだろ?映えるのはわかるが…こっちが冷める。そもそも殺るんは簡単だ。泳がせて、金搾り取りまくってからでもいい。筋通すんはわかるがなんだかな古臭い。現実はもっとドライだし、シャブ漬けとはいえ組長もそこまでバカじゃない。映画とはいえ、電話もタイミング良く鳴りすぎだ。ラスト付近の工場長?の抜きのショットで坊主になってたら良かったなあ。細かなとこがテキトーでノイズになり気になったが、悪くはない
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