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ケンとカズの山のレビュー・感想・評価

ケンとカズ(2015年製作の映画)
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ムーンライトを思い出した。シャロンには手を差し伸べてくれた大人がいたけど、たぶんカズにはいなかった。苦しく自己防衛しながら生きてきたカズの前に現れたのがケンなんだと思う。
傷ついてきた分だけ優しくなれる、という言う人がいるが本当に何を言っているんだろう。その後大きな愛に触れた場合に限ればまあって感じ。傷ついたり悲しい思いをしてくると、表面に出やすい部分が多少強くなるくらいなんじゃないかと思う。人との接し方だって、今まで自分が接せられたようにしかできないからそんな言葉使いたくないのに、それしか分からないからそう言うしかない。全部親のせいにして良いと思う、だって全部そうだよ。子どもはどんな仕打ちを受けても呪いのように微かな希望を親に対して持ってしまうもってことをよく目にする現実と相まって嫌んなった。
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