走れ、絶望に追いつかれない速さでのchanのレビュー・感想・評価

漣が泣きながらご飯食べるシーン、泣きながら食べるご飯の味がした。

20代前半のモラトリアムはいくらでも見てられるな、自分のそれと重ねては悲しい気持ちになったり辛くなったりはたまた気持ちが晴れたり。不安定な時期だけど、孤独な瞬間の絶望に食われてしまったら悔しいでしょ、不安定を前面に出してる人より実は1人で抱えてた人の方が簡単に壊れちゃうのも悲しい。

終わり方はあんまり好きじゃないけど、漣はきっと大丈夫だ。漣が大丈夫なら私も大丈夫。最後にはそう思えた。