このレビューはネタバレを含みます
題名の「走れ、絶望に追いつかれない速さで」という言葉がそのまま詰め込まれた作品に感じました。
登場人物はほとんど喋らないけれど、急に泣き出したり、衝動的に何かを始めたり…色々と伝わってくるものがありました。
主人公が泣きながらご飯を食べるシーンには泣きました。
自殺した親友のことを何も知らなかった悔しさなのか、もう聞けない寂しさなのか、親友の初恋の人に対する怒りなのか…色んな感情が入り混じって涙が出てきたのかなと感じました。
「絶望に追いつかれない早さで走れ」という台詞が出でくるシーンが2回ありました。
私にはその台詞が「生きてくれ」というような作者からの強いメッセージに感じました。