クリーム

君はひとりじゃないのクリームのレビュー・感想・評価

君はひとりじゃない(2015年製作の映画)
3.6
どう捉えていいのか難しい作品で、身内がポルターガイストを起こし家族に何か伝えようとしてる。怖くない霊現象がベースのお話。悪くないけど、描き方が独特で面食らう。地味なファンタジーって所かと…。
検察官のヤヌシュは妻の死後、現場で死体を見ても何も感じなくなっていた。娘オルガは心を閉ざし、摂食障害を患い、母親を失ったオルガにヤヌシュは、どう接して良いか分からず2人の溝は深まっていた。ヤヌシュは彼女を精神病院へ入院させるのだが、そこで霊と交信するというセラピストのアンナと出会うのだった。





ネタバレ↓





冒頭、検察官であるヤヌシュが首吊り自殺の現場に立ち会うのですが、死体を地面に下ろすと、死んだと思われた人が立ってスタスタと歩いていってしまいます。『えーっ、どういう事?』この先、この映画をどう鑑賞しろと言うのか?と頭、フル回転で観ました。が、冒頭の死んだ人がスタスタは、結局解らなかった。深く考えず、ファンタジーとして飲み込む事にしました。
話としては、アンナの降霊術に救いを求める父娘。降霊当日、アンナとヤヌシュとオルガの3人でテーブルを囲み母の霊を待ちますが、降りて来ません。朝方、アンナはイビキをかいて寝てしまいます。朝日の中、向かい合った父娘は、目を合わせ、笑ってしまいます。
母の一番の願いは、これ。 母はアンナを通じでそれを伝えたかったけれど、3人で手を繋ぎ、心を合わせ降霊を試みる姿を見て、ヤヌシュとオルガが母の事で心を1つにしたのを見て、もう大丈夫だと思った、だから現れなかった。 久しぶりにオルガの顔に笑顔がこぼれる。 父も母も待っていたのは、彼女の笑顔なのだ。こんな感じの話だと思います。
アンナが、エレベーターの中で亡くなった男の子と挨拶をしたり、父が1人でいる時にパンツ1枚で乳をぶらぶら揺らしながら踊るデカパンツのオバサン(これは妻かな?)が出てきたり、かってに流れる音楽に水と言った超常現象の数々等、頭が混乱したが、もうそれは無視して鑑賞。結果、とりあえずハッピーエンド。心温まるお話でした。変化球が過ぎる。レビュー泣かせの作品でした。
後、犬がデカイんだけど、えらい可愛いくて、ベッドに横たわったらアンナよりデカイの。欲しい…。
クリーム

クリーム