まっどまっくすこーじ

ハードコアのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

ハードコア(2015年製作の映画)
5.0
え…!?
な、何だコレ…!?
ウヒャ~!! 面白れ~~~!!!( ☆∀☆)


≪※今回はいつもにも増して私の好みだけで評価しておりますので、いつもにも増して参考にならないと思われます…(;^_^A
点数もあくまで私個人の好みでつけていますので御了承下さいませ~!!(^^ゞ≫


略略全編をGoProという、頭部に取り付けられるカメラで撮影した≪一人称視点アクションムービー≫!!!

シューティングゲームがお好きな方には「FPSを実写映画にしました!!」といえばイメージがすぐに湧くと思います。

勿論、一人称視点というだけなら今までにもPOVで撮られた映画が数多くありますし、ヴァーチャルゲーム風味を持たせたシーンを多用する映画もあります。

しかし本作は粗粗全編が主人公の目そのままの視点で展開していき、カメラは頭に固定されているので手足がフリーにアクション出来るのが革新的です。

シーン毎にカット割りを変えて特色を出すのではなく、リアルタイムで展開していくスピード感と臨場感で勝負しています。
しかもほぼ長回しで撮っているので凄い緊張感が味わえます。

いったいどうやって撮ったのか知りたくなるシーンがてんこ盛りです!!!
GoPro自体は5万円程度のカメラですが、撮り方のアイデア次第でこんなに凄い映像が…
勿論、ポストプロダクションで様々な映像を編集したりしているでしょうけれど、物凄く計算された撮り方をしております。

お話としてはシンプルで、記憶を失いサイボーグになった主人公のヘンリーが自分の妻だという女性のエステルを救出するために略略ひたすら戦うだけです!!(≧∇≦)

エステル役はヘイリー・べネット。
「ラブソングができるまで」や「イコライザー」ではチョイ役でも印象を残していましたし、最近では「マグニフィセント・セブン」でその素晴らしい胸元の…いや、印象的なのは決してそれだけではありませんよ~(;^_^A

彼女って、少しジェニファー・ローレンスに似てません?
でも私個人的にはジェニファーよりもヘイリーのほうが好きなタイ…ゴホンゴホン
ヘイリー・べネットは段々売れてきているので要チェックです♪

ヘンリーには発声器官が未装着のまま…
なので台詞はありません。
どうしてなのか?
そう、これは一人称視点に加えて、そういう設定にすることでヘンリーにキャラクターを≪戦う男性サイボーグ≫という以外に作らないため…
つまり主人公はこの視点でスクリーンに没入している貴方なのです!!!(≧∇≦)

貴方は観ながらにして強制的に主人公となって敵と戦うのです!!
否が応でも敵を殴り蹴り撃ち殺していきます!!!
ピンチも数知れず味わいながら、数知れない敵をブチ殺していっちゃうよ~!!!Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

敵ボスのエイカンはPK使い。
いやPKっていうのは、あのインド映画の面白い宇宙人ではありませんよ!!
サイコキネシス(念動力)のことですが、つまり敵ボスは超能力者なわけです。
これにはサイボーグであってもヘンリー1人では敵わない…

しかし強力な助っ人が現れます!!(≧∇≦)
その謎の助っ人、ジミーこそが本作の実際的主役であります!!
いつでもジミー!!
どこでもジミー!!
何人いるんだよジミー!!!(;゜∇゜)

ジミー役は「第9地区」でエビになったり、「チャッピー」でそのものになったりしていたシャールト・コプリー。
今回は七変化以上の違うキャラクターであり、同じジミーという役者冥利に尽きるだろうなぁ…という演技をノリまくってやってます♪
この人の演技を観てるだけでもチケット代の価値があろうというものでした。
(1日の映画の日だから安く観たけど…(笑))

そんなジミーのアドバイスにしたがってヘンリー(=貴方)はエイカンの拠点へ…

ちなみに敵ボスのエイカンを演じている人はロシアの役者さんなので全く知らない方ですが、なんか不思議な存在感があったので、他の出演作をチェックしてみたいと思ってます。

あ、あとヘンリーの子供時代(唯一の過去シーン)に父親役でティム・ロスが出てました!!
「ヘイトフル・エイト」以来だったけど、なんか太ったなぁ…(笑)


とにかく、いろんな意味で心臓に悪いリアルな臨場感で楽しかったです♪
ちょっとグロもありますし、ユーモアも忘れておりません。
なぜか馬に乗ろうとするシーンでは、今年リメイク版が公開されたあの西部劇のテーマ曲が流れ…あ!! ヘイリー・べネットが出てるからか~♪
クライマックスになるとクイーンの「Don't Stop Me Now」がかかって、それこそ「俺を止めるな~!!!」って、テンションMAXにアガるアガる!!!!!(≧∇≦)

横だけでなく縦の移動も多いアクションが入り乱れる、まさにジェットコースターのような映画でした!!!(;゜∇゜)


本作は主人公と観客が感情移入は関係なしにシンクロしてしまう、強制参加型アクションムービーとして私的には傑作でした。
しかし、私はゲームをやらないので新鮮に感じましたが、FPSゲームがお好きな方には既視感があるでしょうから言うほど面白くないかも知れません。

そして何より本作は頭部につけたカメラで撮ってますのでブレも激しいという難点があります。
なので乗り物酔いなどされる方にはあまりお勧め出来ません…(。>д
先ほどジェットコースターのような…と書きましたが、そのジェットコースターが苦手な方にもお勧めしづらい…

ということで、観る方を選んでしまう作品でもあります(;^_^A

でも、ロシア製と思われる銃器や日本刀まで持ち出してドンパチしまくる爽快感は他の映画では得られないものもありますし、パンク・ロックと似たフィーリングが味わえるテンポの良い展開など、きっとお好きな方も多いのではないかと思います。
(気のせいかも知れないけれど…(笑))

パンク・ロックといえば、監督のイリヤ・ナイシュラーは≪バイティング・エルボウズ≫というロックバンドのフロントマンであり、自分のバンドの「Bad Motherfucker」という曲のPVをGoProで撮ったのがきっかけで本作が作られた訳であります。

オフィシャルPVはこちら
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=Rgox84KE7iY&sns=em

監督のイリヤ自身もスタントしながら撮影しているなんて、まさにハードコア・パンクな本作。
それにしてもこの監督はオッ○イが好きに違いない…(笑)

キワモノ的映画のファン以外の方にはあまりお勧め出来ませんが、ご興味のある方は是非、リンク先のPVをご覧になって面白そうと感じて頂いたなら挑戦してみて下さいませ~♪(*´∇`*)

ちなみに私は川崎チネチッタのLIVE ZOUND上映で観たのですが、轟音と前から3列目という視界のために、頭が酩酊状態になりながら楽しんだという、なかなか体験できない映画鑑賞をさせて頂きました。

また観たいなぁ~♪
DVDが出たら買うだろうなぁ…(^^ゞ

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この日は川崎チネチッタで3本ハシゴ。

「キングコング 髑髏島の巨神」→「ハードコア」→「パッセンジャー」。