完全一人称視点で映画世界にどっぷり。
「革新的で面白い」や、「グロいし、画面が揺れて酔う」などのプラスマイナスの感想を受け、気になっていた作品だったが、
「おおむねその通り」だった。
記憶がなく、声も出なくて、身体は手術によってサイボーグ化。
そんな主人公の視点で終始ストーリーは進む。
しかも声が出ず、会話劇にはならないため、彼は動く動く動く!
(これで画面が激しく動く)
非常に面白い発想だし、激しいアクションとともに、先を予想する暇もないほどハイスピードで物語が展開していく。
スゴい映画だよね。
…ただ、声が出ないため、主人公が何を考えているのか分からず感情移入も出来ず、それでも物語は超ハイスピードで進むため、
何をしているんだ?何をしたいんだ?…と物語にも主人公にもハマれず、映画迷子状態に…。
加えて、「昔ゲームセンターにあった『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』みたいだな〜」みたいな雑念も入る。
キャッチコピーの"同期!"というほど、「まるで、映画世界の主人公になったよう」な体験は出来なかったが、
設定もセンスも良いし、もっとシンプルで分かりやすいストーリーだったならガッツリハマれたかも。