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ドリームキャッチャーのyuriaのレビュー・感想・評価

ドリームキャッチャー(2015年製作の映画)
3.5
シカゴに性暴力の被害女性たちを支援する団体「ドリームキャッチャー・ファウンデーション」がある。問題を抱えた娼婦や性暴力被害にあいジェンダーに悩む少女たちのために、一人の女・ブレンダが立ち上がり、夜な夜な車で娼婦たちが立つ夜道を徘徊しては声をかけコンドームを渡し、時には家によんでいつでも電話をしろ、一人で悩むなと励ます。なぜ彼女はそこまで献身的なのかというと同じく薬物中毒になり性的暴行を受けた過去があり、だからこそ過去を忘れず受け止めるために今日もまた街に繰り出していく。弱者に冷淡なアメリカの恥じっこにある社会の現実。映画は終わったけれど問題は今日だって続いている。山形ドキュメンタリー映画際にて。
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