ホン・サンス作品初鑑賞。ある男性と女性の出会いと見え隠れする愛情が、ほんの少しのボタンの掛け違いそして気持ちの表し方の違いで大きく異なって見える、という2パターンの対比で描写。この手のifものは展開自体が劇的に変化する事が多いが、基本的な行動は前後半とも同じ。それでも、一見「いい感じ」ながら建前だけで進んで...という前半と、ぎこちないながらも直球で心をぶつけ合うように進んでいく後半の余韻には明暗が明らか。改めてこの監督の作品を遡って観たいなーと思うほど感銘を受けた。特に後半の距離感が詰まっていく様は本当に素敵だったなあ... 体が触れ合わなくても示せる愛って、確かにあるはず。
