パラレルワールド的分岐をした2つの世界観を前半後半に分けて展開。初めて見るような映画だった。
起きる出来事は大きく違いは無いが、ところどころのセリフに違いがあり、微妙な展開の差を生む。
不倫をせず済んだのを正しい日、不倫してしまったの間違えた日としているが、ホン・サンスがキムミニと不倫関係にあることを考えると後者を否定する気もなさそうな気はする。
自分が不倫しといてよくこんな映画撮れるな、と引くところはあるがそのハートの強さがあるからこそこの映画が出来たのだと考えると面白い。
長回しの会話劇が続くのはホン・サンス作品の特徴だと言えるが、2人の会話をひたすら見せるだけの映画で退屈に思わせないのは何故なのか。
見ていて恥ずかしくなるような、まるで男女のイチャイチャを見せつけられてるような変わった映画だったが、たまにはこういうのもアリだな、などと思う。